西鬼怒川土地改良区

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理事長よりご挨拶

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理事長よりご挨拶

 

 日頃より西鬼怒川土地改良区の事業・運営につきまして、組合員の皆様のご理解、ご協力を賜り御礼を申し上げます。

この度、令和6年8月4日付で理事長に就任いたしました、松田仁一です。微力ではありますが、組合員皆様の負託に応えるべく、この4年間職務に邁進する所存でありますので、何卒よろしくお願い申し上げます。また亀井照明前理事長におかれましては、理事長として8年間、役員・総代期間も含めると32年間という大変長きに亘り、土地改良区の発展に寄与いただき、そのご功績に敬意を表すとともに心から感謝申し上げます。

 西鬼怒川土地改良区の前身は逆木普通水利組合と称し、悲願であった国営事業実施により、佐貫頭首工及び幹線水路が整備された事を機に、昭和40年に現在の名称となりました。昭和50年代後半頃より、地区の内外で圃場整備事業を目的とした土地改良区が設立され、事業完了後は合併や地区編入、施設の移管を受けております。

 また、令和3年12月17日には、念願であった上河内土地改良区との合併が認可されました。この合併により、受益面積は西鬼怒川の用水掛かり約3,250haに、天水地区、旧山田川沿岸地区、東原地区が新たに加わり宇都宮市内約3450haとなり、市内水田の3分の1を上回る受益面積となりました。

 本土地改良区では、西鬼怒川から引水するかんがい施設及び排水施設、並びに支線水路及び、旧上河内土地改良区から引き継いだ施設の維維持管理について、役職員一体となって日々取り組んでおります。

 さて、近年農村を取り巻く環境は、高齢化や担い手不足等により大きく変化し、農業用水路の管理や、営農継続への影響を危惧する状況となっております。組合員2000名を超える本土地改良区でも組合員の高齢化、後継者不足等の課題に直面しつつあります。また、農業形態・農村形態の変化と共に、土地改良区の地域社会との関わりが拡大していることや、物価の高騰により今後も工事費等経費の増大が予測されます。既に賦課金の他、先人たちの積み立てた財政調整積立資産を毎年取り崩しており、近い将来賦課金の値上げをお願いしなければならない状況です。他の土地改良区の賦課金とも比較検討しながら、再び先人たちのように未来の後継者のために、財政調整積立資産を積み立てられるよう、役員・総代で検討し組合員の理解を得られるよう進めてまいります。

 また、ここ数年ゲリラ豪雨や大型台風など自然災害による洪水被害が頻繁に発生し、防災・減災対策が喫緊の課題となっております。西鬼怒川改良区では宇都宮市と連携し、令和3年度から令和5年度にかけて田んぼダム事業に取り組みました。田んぼダム事業は「宇都宮市総合治水・雨水対策推進計画」に基づき市が実施範囲を設定しており、当改良区では御用川流域と山田川流域にて田んぼダム事業が実施されました。3ヵ年合わせて約540ヘクタールの水田に2600基を超えるマスの設置が行われました。(田んぼダムのページはココをクリック)

 今後、多面的機能を有する土地改良施設の管理組織として、土地改良区の役割は益々大きくなっていくと考えられます。土地改良施設が将来に亘り安定的に機能を維持し、用水の安定供給や防災・減災等での地域貢献など、土地改良区が農業農村発展の一助となれるよう努めて参ります。

 今後とも、土地改良区の事業・運営について皆様から一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 

令和6年8月26日 

西鬼怒川土地改良区 

理事長 松田 仁一